君と交わした契約書

橘田志緒は日本一の玩具製作会社「トイシーン株式会社」代表取締役社長の一人娘であった。あるとき、トイシーン株式会社は専務が不正を働いたせいで売り上げ不振に陥る。そんな中、社長に持ちかけられた１つの提案。志緒を政略結婚のダシに使うことだった。望まない結婚を強いられた志緒は自身の心を裏切り、婚姻届にサインをする。彼女を待ち受けていたのは、フローラン・シュバリィという何を考えているのかわからない男だった。彼は言う、「キスはパフォーマンス、敢えて言うなら観衆のためのわかりやすい契約書」と。ニセモノの夫婦となった二人が本当の恋を追い求める物語。